前回の記事では、「教室コンセプトは、ChatGPTだけでは決まらない。」というお話をしました。
本当に作りたい教室の答えは、先生自身の中にしかありません。
でも、その答えを先生自身も、まだ言葉にできていないことがあります。
その結果、本当に作りたい教室とは違う教室コンセプトを考えてしまうことがある。
前回の記事では、そんなお話をしました。
では、なぜそのようなことが起こってしまうのでしょうか。
今回は、コンサルの中で本当によくある、
「目の前の悩みが、教室コンセプトにすり替わってしまう」
というお話をしたいと思います。
目の前の悩みが、教室コンセプトにすり替わってしまう
前回のブログでお話しした、
「この教室に来てくれる子には、挑戦を恐れない子になってほしい。」
という教室コンセプト。
もちろん、その想い自体はとても素敵なことです。
でも、その教室コンセプトが生まれた理由をたどっていくと、実は目の前の悩みが影響していることがあります。
例えば…
実際のレッスンでは、
- できないと、すぐ泣いてしまう
- できないと止まってしまう
- ピアノ自体に座りたがらない
そもそもピアノレッスンにならない。
そんな場面も多く、そういうレッスン時間を生徒さんと過ごしていくうちに、
いつの間にか、
「できないをできるに。」
「挑戦できる子に。」
という、目の前の問題解決が、教室コンセプトにすり替わってしまうことがあります。
「できないをできるに」は大切。でも、本当に作りたい教室とは別かもしれない
もちろん、「できないをできるに。」という想いは、とても大切です。
でも、
コンサルで深く対話していくと、「本当に作りたかった教室はそこではなかった」ということが本当によくあります。
これは、コンサルの中で何度も感じてきたことです。
目の前の悩みをきっかけに教室コンセプトを考え始めても、
対話を重ねていく中で、
先生自身も気づいていなかった「本当に作りたい教室」が見えてくることがあります。
目の前の悩みを解決しようとすると、教室コンセプトがブレてしまう
生徒さんが
- 練習してこない
- できないことを怖がる
- レッスン中に飽きてしまう
こういう悩みがあると、
つい、
「どうすれば飽きないか。」
「どういう工夫を足せばいいか。」
と、足りないものを足す方向に考えがちです。
そして、その状態が教室コンセプトだと思って、
ChatGPTと一緒に、教室コンセプトの文章や、ホームページの文章を考えていくと、目の前の悩みを解決するための教室が出来上がってしまうことがあります。
・本当は望んでいない生徒さんを引き寄せてしまったり、
・自分らしくないレッスンになっていったり、
なぜか苦しい教室になっていく・・・
本当に作りたい教室から、少しずつズレていく
例えば、
ピアノを弾く時間になると、できないことで不機嫌に子がいる。
だから、
・機嫌よくレッスンを受けてもらえるように、飽きないようにゲームを取り入れる
・とりあえず今の現状を解決してくれそうな指導法を探しにいく。
もちろん、それが必要な時もあります。
でも、それを繰り返していくうちに、「本当にやりたかった教室」が、分からなくなっていく。
本当は、先生自身が心からやりたかったレッスンがあるのに、目の前の悩みを解決することが優先になってしまう。
そうすると、
レッスンも、
ホームページも、
少しずつ自分らしさが分からなくなってしまうんです。
目の前の悩みを解決したいという気持ちと、本当に作りたい教室は、実は別の話なんです。
レッスンの目的が変わると、声かけも変わる
もし、前回のブログのコンサル生さんのように、
「その子にしか出せない音を育てたい。」
「本当はもっと生徒さんと『ピアノを弾く』という時間を楽しみたい。」
というレッスンが本当にやりたいのであれば、目の前の悩みを解決するためだけのレッスンではなく、その教室コンセプトを叶えるためのレッスンを考えていく必要があります。
例えば、
同じテキストの1曲でも、
「できた!」という自信をつけるためだけの導入ではなく、
「ピアノを弾くって楽しい。」
「ピアノの音を鳴らすって気持ちいい。」
そんな感覚を育てるために、
ピアノを触りたくなる魅力的な導入の仕方や、声かけを変えていく。
そういうレッスンに変えた方が、その先生自身のレッスンの強みも活かせますし、何より、生徒さんの反応も変わってくるはずです。
実は、生徒さんが原因ではなく、先生のアプローチ次第だった。ということが、本当に多いんです。
その結果として、その先生らしい教室コンセプトを叶えるレッスンや、教室へ生まれ変わっていきます。
教室コンセプトは、ホームページのためだけにあるものではない
だから私は、
教室コンセプトを考える時間は、ホームページの文章を作るためだけの時間ではないと思っています。
- これから、どんな教室を育てていきたいのか。
- どんなレッスンを、生徒さんと作っていきたいのか。
それを、改めて見つめ直す時間でもあると思っています。
教室コンセプトが見えてくると、
ホームページだけではなく、
- レッスン内容
- レッスン中の声かけ
- 宿題の出し方
- 練習との向き合い方
教室づくりそのものが全部が変わっていきます。
教室コンセプトによって、教室そのものの方向性が決まっていく。
それくらい教室コンセプトは重要です。
AI時代だからこそ、自分の軸を持ってAIを活用する
AIは、文章を整理したり、分かりやすくまとめたり、本当に便利な存在です。
でも、先生自身もまだ気づいていない「本当に作りたい教室」を、対話を通して引き出すことはしてくれません。
だから私は、
個別コンサルやグループコンサルで、
「対話」
をとても大切にしています。
対話していると、
先生自身も気づいていなかった
「本当に作りたい教室」
が、
その先生の口から、ふっと出てくる瞬間があるからです。
クライアントさんとも、
「このままChatGPTだけでホームページの文章を考えていたら、とんでもないことになっていましたね。」
という話になることもあります。
AI時代だからこそ、
大切なのは、
AIに教室コンセプトを作ってもらうことではなく、
先生自身が、
「本当に作りたいピアノ教室」
を見つけた上で、
AIを活用すること。
私は、それがこれからの教室づくりで一番大切なことだと思っています。
クライアントさんからいただいた言葉
自分の思いを言葉にするって大事ですね。
なかなか文章にするのが苦手だし、
思いを話すということも普段しないので、
麻衣子先生に聞いていただけて、
自分でも新たな発見がありました。「できないをできるに。」
も思っていたことですが、
目の前の問題解決だったんですね。深い本当の思いとは違っていることに気づきませんでした。
まとめ
目の前の悩みを解決したい。
そう思うことは、先生としてとても自然なことです。
でも、
その悩みを解決することと、
本当に作りたい教室は、
必ずしも同じではありません。
だからこそ、
教室コンセプトを考える時は、
「今困っていること」だけではなく、
「私はどんなレッスンをしたいんだろう。」
「どんな教室を育てていきたいんだろう。」
という視点も、大切にしてほしいと思います。
その軸が見えてからChatGPTを活用すると、
ホームページも、
教室コンセプトも、
レッスンも、
すべてが同じ方向を向き始めます。
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